触るという感覚で得られること

ヨガ教室のとき、いつもウォーミングアップをします。

たいていリラックスしておしゃべりしながら、足から触ってみます。
足と手で握手してみたり、足首をまわしたり、甲とアキレス腱を交互にのばしてみたり、足の指を1本ずつまわしてみたり・・・まずそんなことをします。

そのあと、足の裏を押したりもんだりしてみます。
足の裏には反射区やツボがあると言われていますので、専門知識がなくてもいろいろな場所をさわってみるだけで循環がよくなったり、不調の改善に役立ったりします。
そして、かんたんなリンパマッサージもします。
ヨガのアーサナをしてからは手や腕、頭、耳などを触ります。
ときどきハンドマッサージをすることもあります。
結局、何をしたいかというと。
自分で自分の体を意識して触るということをしていただきたいのですね。
それがセルフケアに繋がっていきます。
日常の疲れや小さな不調はなるべくその日のうちに解消しましょう。
循環がよくなれば、疲労物質や老廃物も流れていきます。
いつまでも貯め込んでいていいことは何もありません。

また、鼠蹊部と呼ばれる足のつけねや脇の下にはリンパ節がありますが、このような場所には他人に触れてほしくないと思います。
そういう箇所は自分でマッサージしましょう。
マッサージなどで他人に触ってもらう場所というのは、実は限られたところなのですね。

自分で脇の下やバストの近くを触ってみて、もし何かしこりのようなものを自分で発見できたらすぐに検査を受けることもできます。
自分で触ることがなければ、発見も遅れてしまうかもしれません。
乳がんは女性だけの病気ではありません。
男性にも気をつけていただけたらと思います。

いろんなメリットがありますので、ぜひ自分で自分を触ってみましょう。
お風呂で体を洗うときでも、湯船につかっているときでも構いません。
もちろん、お風呂上がりにクリームやオイルをつけながらマッサージできたら最高ですね!

そのとき、更にプラスαしていただきたいことがあります。
自分の体をいたわるような気持ちで愛を込めてほしいのです。
「今日も一日おつかれさま」とか
「がんばってくれてありがとう」とかね。

「なんて太い足だろう」とか
「醜い体」とか思わないで下さい。
それは愛が足らないがゆえの結果かもしれません。

自分の体を触って対話をしてみましょう。
私たちの体を構成しているすべての細胞が常に一生懸命生きることを考えています。
今日の素晴らしい一日も、私の体が動いてくれたおかげ。
自分を理解し愛せるのは自分自身です。
いっぱい触ってまず自分の中でいっぱい愛を循環させましょう♪

【自分の手と足で握手をしてみる】





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