ヨガには動物のポーズがたくさんあります。 ネコ、ライオン、牛、うさぎ、犬、ひばり、鳩、鷺、鷲・・・ なぜ動物のポーズなのかを私なりに考えてみました。 人間は素晴らしい能力で様々に進化し生活を変化させてきました。 でも、かつては他の生き物たちとともに一緒に暮らしていた時代があります。 私たちの祖先は動物たちを観察しながらいろいろなことを思ったことでしょう。 なんでそんなに早く走れるのだろう? どうしたらそんなふうに高いところへ飛び上がることができるのだろう? 空を飛ぶことができたら何が見えるのだろう? 暗闇の中で恐れずにどうして機敏に動けるのだろう? それは、自然に対する畏敬の念でもあり、私たちのお手本となるようなものでもあったのだと思います。 いろんな形を真似しながら、ヨガは体と心がリンクしていることに気がついていったのでしょうか。 現代では、当たり前のように車や電車、飛行機などの乗り物があるし、野性の動物を観察することも少ないから昔の人たちのような感動はないかもしれませんね。 しかし、それぞれの動物たちが、生きる為の体の構造と知恵をもっていることは今も昔も変わりがありません。 ただ、人類は少しいきすぎてしまったと私は感じます。 自然の中で他の生物たちと共存していくことを、もう一度考えてみる必要があるかもしれません。 自然の中で生かされている自分。 動物のかたちをまねてみることが、私たちも自然の一部であることを思い出させてくれるでしょう。 pre | next |